語り部と歩く熊野古道伊勢路①「志摩と紀伊の国境 曽根次郎坂・太郎坂を行く」

熊野古道・地域資源探訪トレッキング

開催日 令和7年6月21日(土) ※雨天の場合6月22日(日)
時間 午前8時30分~午後3時  ※受付:午前8時~熊野古道センター駐車場
場所 熊野古道曽根次郎坂・太郎坂(尾鷲市賀田町~熊野市二木島町)
参加料・入場料 700円(保険料・資料代)※別途交通費(JR運賃660円)が必要
定員 15名(要申込・応募多数の場合抽選)
募集受付期間 令和7年4月7日(月)~6月7日(土)午後5時まで
案内人 山脇 弘二氏(熊野古道語り部友の会 会員)
主催 三重県立熊野古道センター
対象 一般(歩行距離約7㎞) +500m、-500m
持ち物等 昼食、飲料、歩きやすい服装、トレッキングシューズ、帽子、雨具、タオル、虫よけ等 トレッキングポールがある方はお持ちください。
備考欄 抽選結果は、電話連絡します。また、当選された方には参加のご案内を郵送します。

 熊野古道伊勢路を中心にガイドを行う「熊野古道語り部友の会」のガイドの元、伊勢路を歩くツアーを開催します。第一回は尾鷲市と熊野市の境にある甫母峠を歩きます。
 甫母峠は、伊勢神宮から熊野三山へと続く熊野古道伊勢路の一部であり、曽根次郎坂・太郎坂とも呼ばれています。「次郎・太郎」という呼び名は、「自領・他領」が訛ったものと言われており、ここが紀伊の国と志摩の国の境目であったことに由来しています。尾鷲市曽根町の登り口から熊野市二木島町に至るまで、美しい石畳や二木島湾を望む楯見ヶ丘からの景色を楽しむことができるコースですが、その道沿いには、伊勢路最大の難所である八鬼山越えから続く峠越えで力尽きた旅人を供養する碑が佇んでおり、当時の巡礼の旅の厳しさを物語っています。甫母峠には、明治29年に新道が開削されるまで営まれていた「ほうじ茶屋跡」が残っています。ほうじとは「榜示」と書き、紀伊の国と志摩の国の国境を示していました。猪や鹿が田畑へ侵入するのを防ぐために作られた猪垣も見どころの一つであり、二木島町側では猪垣の完成を記念した石碑も見ることができます。
 その他、江戸城の築城にも使われた「曽根石」の石切り場跡や、かつてこの地を収めた曽根弾正の一家を祀った曽根弾正五輪塔など、貴重な史跡が数多く残るコースを歩きながら、「熊野古道語り部友の会」会員の山脇弘二氏に解説をいただきます。

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