企画展「西国巡礼と伊勢路」

過去の企画展示

開催期間 令和4年2月11日(金・祝)~4月10日(日)
休館期間 会期中無休
開催場所 展示棟企画展示室
入場料 無料

西国三十三所巡礼とは近畿地方2府4県と岐阜県に点在する33ヶ所の観音霊場を巡礼する、日本最古の観音巡礼です。伝承では養老2年(718)に長谷寺開基の徳道上人が開き、その後途絶えましたが、花山院が再興したとされます。札所の順序は、院政期の熊野詣の影響により、那智山青岸渡寺が第一番となり、15世紀ごろに現在のものに確立しました。

江戸時代になると、庶民が旅行に出かけることが容易になり、西国巡礼もより盛んに行われました。関東や東北地方の巡礼者はまず伊勢神宮に参拝した後、熊野古道伊勢路を歩き、第一番札所の青岸渡寺を目指しました。巡礼者のため、数多くの西国巡礼に関する道中記(道中案内記)が出版され、これら道中記には熊野古道伊勢路についても案内されています。また、巡礼者は道中日記を書き、旅の行程や旅費などを書き留めています。

本企画展では、当センター所蔵の道中記(道中案内記)・道中日記などを解読・展示することで、江戸時代の西国巡礼と熊野古道伊勢路についてご紹介します。

〈付属イベント〉

ギャラリートーク

道中記(道中案内記)や道中日記などの内容を詳しく解説し、展示内容をより深くご紹介します。

◇日 時:2月12日(土)、3月20日(日)

     午後1時~ 約1時間

◇参加料:無料

◇定 員:15名(先着順)

◇場 所:三重県立熊野古道センター 展示棟企画展示室

◇講 師:亀田 侑美(熊野古道センター職員)

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