特別展示室企画展「高野参詣道を歩く」
開催中
開催期間 | 令和6年11月16日(土)~令和7年1月13日(月祝)午前10時~午後5時 |
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休館期間 | 12月31日、1月1日 |
開催場所 | 特別展示室 |
平安時代、空海(弘法大師)が開山したと伝わる真言密教の根本道場高野山。空海入定以来、高野山は現世浄土として広く信仰されるようになると、庶民をはじめ、皇族・貴族などの権力者や武士の参詣が盛んになりました。高野山へ参拝するいくつかの道の内、主な七つの道が高野七口と呼ばれ、時代と共に高野七口へ繋がる参詣道も開削され、多くの参詣道が刻まれました。
今回の展示では世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の資産として登録されている「黒河道(くろこみち)」「京大阪道不動坂(きょうおおさかみちふどうさか)」「町石道(ちょういしみち)」「三谷坂(みたにざか)」の4本の道を紹介するとともに、『紀伊国名所図会』に記された高野参詣道や高野山の様子を紹介します。
【展示予定の高野参詣道の概要】
- 黒河道
奈良方面から高野山奥の院へ至る道で、時の太政大臣豊臣秀吉が駆け下った逸話が残る道。
- 京大阪道不動坂
京都八幡から大阪河内長野を経て高野山へ至る参詣道で通称「高野街道」と呼ばれる参詣道。江戸時代末期から明治にかけて最も栄えた道。
- 町石道
高野参詣道の古くからのメインルート。女人高野といわれる慈尊院から高野山まで1町ごとに180基の石造卒塔婆が建つ。
- 三谷坂
丹生酒殿神社から丹生都比売神社を結ぶ道で、町石道より水はけが良かったことから、高野山への道として平安時代以降利用された道。