峠のご紹介

13. 二木島峠道・逢神坂峠道

「逢神」とは、伊勢と熊野の神が出会う場所という意味で、かつては狼が出没したためという説もあります。古くから捕鯨の里として知られる二木島から古道にはいると、ほぼ全区間に苔むした石畳が通じています。

距離 約4.6km(JR二木島駅~JR新鹿駅)
歩行時間 3時間
散策レベル ★★☆☆☆
二木島峠道・逢神坂峠道地図
荷車の通った後

①一里塚跡近くの古道沿いに、合計8基もの行き倒れ巡礼供養墓碑が立ち並んでいます。

石墨千枚岩を掘割って通した峠道

②かつて田んぼがあった広場を囲むように猪垣が残っています。

名号碑(右)と如意輪観音

③標高290mの林に覆われた峠。昔は大きな松があり、松の下には茶屋があったといいます。

周囲から奈良時代の軒瓦などが出土

④峠越えの後の目に眩しい、新鹿海岸の眺望が開けます。旅の安全に感謝し、庚申様にお参りしましょう。