「初心者のための山歩き入門」下見

2022年9月25日

天高く古道歩き日和。
「初心者のための山歩き入門」二日目の実習で歩くツヅラト峠の下見に行って参りました。

気持ちのいい日で、梅ヶ谷駅から古道まで、国道沿いに歩くだけでも、もう楽しい。
ヒガンバナや風情のあるおうちなどみながら・・

【ツヅラト峠】は、熊野古道の旧道。
平安時代初期にはもう街道として開かれていたのが、あまりに急であることから紀伊国初代藩主徳川頼宣が荷坂峠を整備させたといい、その名前も九十九折りの急坂であることにちなむとか。
「幾重にも折り重なって続く坂道のことを”つづら折り”とよぶのは熊野古道の一つであるツヅラト峠を越える古道に折り返しのカーブが多かったことから」とする記事も見かけたことがあります。それほど有名だったのでしょう。
荷坂峠開通後も生活道として使い続けられ、今に至っています。

蛇足ながら、梅ヶ谷駅を背にして、国道を、荷坂峠は右、ツヅラト峠は左、です。

国道からそれ、舗装道に、そして土道に、川に沿って歩きます。

看板まできました。
「中世に開かれた熊野三山への信仰の道は、伊勢の地からここツヅラト峠を境に熊野へと足を踏み入れることとなる。ゆったりとした風土の伊勢と、神仏の国・霊魂の支配する国熊野とでは、峠を境にして自然までもが一変する。・・・」

横にたっているのは伊勢路道標上側には熊野古道伊勢路シンボルマーク、正面には「熊野街道」と書かれ側面には、新宮までと伊勢までの距離が記されています。4㎞おきに設置されており、通し番号がうたれています。これはNo.17です。新宮まで102㎞。

   

どんどん歩きます。

途中、道の整備などもしながら・・

どんどん上ります。

写真左下、「02/18」と記された道標は、世界遺産区域ごとに設置されている道標。
これはだいたい100mごとにあるので、「18」まであるツヅラト峠の世界遺産区域は約1.8kmあるわけですね。そして「2」なので、100mしか歩いてません、まだまだ入り口です。

わっしょい、わっしょい

   

あ。

海です!
峠です!

熊野はあちら、のはず・・

下り始めて、最初の100mほどはなかなかの角度でひやひや・・ 野面乱層積を見ながら一息。

わしわし降ります。
同行者は平気な顔ですが、ワタクシは足が震える心地がする場所も・・
山の神さまとちいさな滝を見ながらまた一息・・

石畳は、ツヅラト峠では熊野側のみ。
伊勢側のほうがゆったりとした風土、熊野側はより風雨が荒々しいということでしょうか?

18/18まで来ました!!!
なかなかの下りでした・・・
ふう・・さあもう一息です!

    

 10月15日(土)・16日(日)開催予定、2日間の連続講座『初心者のための山歩き入門』は現在参加申込み受付中です。
初日は当センターにて、山歩きが安全快適におこなえるように歩行の基礎的技術や、読図、コンパスの使用法などを学んでいただきます。つづいて二日目には、実際に古道ツヅラト峠を歩き、実践練習を行います。

歩き方を知ってよりよい山歩きを。
熊野古道を歩いてみたいなあという方にもおすすめです!

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