大杉谷森林鉄道 インクライン跡

2021年7月13日

企画展の見どころ

大杉谷森林鉄道の中でも特に珍しいのがこのインクラインである。すなわちケーブルカーの仕組みで2台のトロッコが行ったり来たりするわけで、すれ違う場所が複線になっている。インクラインは真っすぐではないため、曲がる地点で一旦集材し、そのから路線変更(進路変更)して、さらに下部に下ろすという仕組みである。今回はその中間点にあったワイヤーを巻き取るドラムを紹介したい。現在は、時間が止まったかのようにポツンと森の中に佇んでいる。耳をすませばかつてのにぎわいが今にも聞こえてきそうである。

写真右下のペダルはブレーキ

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