料理教室「美食の町サンセバスチャンとの交流で生まれたバスク料理」を開催しました。

2020年12月28日

イベントレポート

 令和2年12月27日(日)大人気の村林新吾先生の料理教室を開催しました。
 今回の教室は、企画展「聖ヤコブへと続く巡礼の道」(会期:令和2年12月5日(土)~令和3年1月31日(日))の付属事業として開催し、三重県の食材で作るスペイン料理のレシピをご紹介いただき、その調理法をご指導いただきました。
 令和元年11月7日(木)、三重県は「産業交流」「食の交流」「巡礼路の交流」のそれぞれの分野で、具体的な協力事項について合意しました。このうち「食の交流」において、「世界一の美食の街」と称されるサンセバスティアン市の料理人と三重県内料理人及び料理人を目指す若者との交流会が催されました。県立相可高等学校食物調理科の村林新吾教諭と生徒2名もこれに参加し、ミシュラン3つ星レストラン「アルサック」の料理人及び県内料理人と共に、お互いの長所を生かしたコラボレーション料理を作り上げました。
 この交流会に参加した濱口さん(2年生)と得意なスペイン料理の腕が生かせるレストランに就職が決まっている3年生の前野さんが今回の教室の助手として来てくださいました。
 濱口さんには、昨年訪れたバスクの印象やバルの様子、食文化などについてお話しいただきました。スペインまでは飛行機での移動に約20時間を要したというお話の最後に、「2泊3日のスケジュールでした」との発言に皆さん目が点になりました。この経験が今後の濱口さんの料理人としての人生に生かされることでしょう。

濱口さん(中央)

 前野さんには馴染みのないスペイン料理に戸惑う参加者へ丁寧にご指導いただきました。得意分野について指導されている様子はとてもステキでした。来年の6月頃にオープンを予定している多気町のVISON内にできるオーガニック農園のレストランで働く前野さんの姿が思い浮かびます。料理教室の参加者の皆さんにエールを贈られニッコリされた笑顔が印象的でした。

前野さん(中央)

 そして、今回から助手としてお越しいただいた西岡先生です。

西岡先生(中央)

村林先生の後継者として次年度以降の教室を担当してくださいます。西岡先生、よろしくお願いいたします。

 今回の教室では、パエリヤ、タコのアヒージョ、ガーリックスープ(ソパデアホ)、スペイン風オムレツの調理法を学びました。また、パエリヤの隠し味としてソフリットの作り方も教えて頂きました。たっぷりのオリーブオイルとニンニクで作るソフリットは短時間で時間をかけたような深い味わいを楽しめる便利アイテムです。

ソフリット
パエリヤ
タコのアヒージョ

 いつもは調理の最後に皆さんで試食をしていただきますが、新型コロナウイルスが収束するまでは、お持ち帰りいただくことにしました。弁当箱へ詰めて2箱ずつお持ち帰りいただきました。

完成した料理

≪教室にご参加いただいた皆さんのご感想≫
・村林先生のテンポの良いお話しと指導のおかげで調理が順調にできました。
・初めての料理教室でとても楽しかったです。
・オリーブオイルの使い方に驚きましたが参考になりました。
・今までの料理とは違ってスペイン料理も楽しかったです。
・パエリヤが好きなので家で食べるのが楽しみです。
・初めて参加で不安でしたが、質問にも答えて頂き助かりました。
・バスク料理を家庭で作れるなんて最高です。
・久しぶりの教室でとても楽しかったです。

 さて、次回の料理教室は、「紀州岩清水豚」料理です。お楽しみに。

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