道中日記と御朱印
2024年9月9日
その他
8月18日まで開催していた世界遺産登録20周年記念企画展「熊野古道伊勢路 西国第一の難所 八鬼山越え」では当センター所蔵の道中日記1冊を展示しました。この道中日記は、明治11(1878)年に現在の岩手県北上市・花巻市の20~40歳の男性18人が旅をした際の様子を書いたものです。中には御朱印が押されたページもある少し珍しい道中日記です。ここでは御朱印が押されたページをご紹介します。
①秋葉神社
②伊勢神宮内宮の泉舘太夫(御師)
③熊野速玉大社
④熊野那智大社
⑤熊野本宮大社
⑥高野山遍照光院(宿坊)
他にもたくさん寺社に参詣しているのですが、御朱印を押してもらっているのはこの6ヶ所のみでした。この理由はよくわかりません。ただ、熊野三山は全てで押してもらっているため、この道中日記を書いた人は熊野信仰が厚い人だったのかもしれません。また、伊勢神宮と高野山ではそれぞれ御師と宿坊で御朱印をもらっています。筆者は印の文字を読むことができないのでただの推測ですが、秋葉神社ももしかしたら宿坊のような場所でもらった御朱印かもしれません。熊野三山と御師・宿坊がある寺社のみ御朱印をもらったのではと考えています。しかし、わざわざ道中日記に御朱印を押してもらう理由もよくわからないため、謎が多い道中日記かなと思います。
以上、道中日記と御朱印についてでした。お読みいただきありがとうございました。
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