ワンマン列車の乗り方
2025年1月19日
その他

熊野古道伊勢路を歩く際、JRを利用される方が多いのではないかと思います。伊勢市内~田丸~多気駅の参宮線以外は、熊野古道伊勢路沿いは紀勢本線という路線です。紀勢本線は本数が少なく、「ワンマン」での運行が多いです。普段乗り慣れていないと、少し混乱するかもしれません。今回はこの「ワンマン列車」の乗り方について簡単に解説します。

ワンマン列車とは
車掌が乗車せず運転士1人(=ワンマン)で運行する列車のことです。車掌の業務を運転士が担っています。輸送量が少ない路線で行われることが多いです。時刻表に「ワンマン」と書いてある列車がワンマン運行の列車です。
乗る前の準備
三重県内のJR路線は亀山駅~名古屋駅以外は基本的にICカードは使えません。そのため、必ず現金を用意して列車に乗る必要があります。車内で両替も可能ですが、高額紙幣は両替できません。現金持ち歩かない派の方も多いかと思いますが、事前に小銭か1,000円札を用意してください。
乗り方
無人駅から無人駅が一番不安になる場面かと思うので、この乗り方について解説します。まず無人駅は改札口などないため、何もせずにホームに入れます。
①乗車口に注意!
紀勢本線の場合、ワンマン運行だと乗車口が進行方向1両目の一番後ろのドアのみです。ホームの床には「ワンマン」などと書かれた標示があるので、その付近で列車を待ちます。
②ドアはボタンを押して開ける!
列車が到着してもドアが自動では開かない場合が多いです。ドア横にあるボタンを自分で押して開閉します。ボタンが緑に光ってからボタンを押すとドアが開きます。
③整理券を取る!
乗車してすぐ、右か左に整理券発行機があります。ここから整理券を一人一枚取ります。路線バスの整理券と同じような感じです。
④両替する!
おつりが出ないため、運賃はぴったり支払う必要があります。降りる際にあたふたしないよう、先に両替しておくとよいと思います。両替は運賃箱でできます。運賃箱は一番前の車両、運転席の後ろにあります。走行中は気をつけながら両替してください。また、最初に書いたように高額紙幣は両替できないのでご注意ください。
⑤降車口に注意!
目的地の駅に到着したら、降車します。降車口は一番前の車両の一番前のドアのみです。目的地の駅が近づいてきたら前に移動しておいた方がよいです。熊野古道伊勢路を歩く場合、それほど長距離を乗らない場合もあるかと思いますので、1両目に乗ったら2両目に移動せず、そのまま1両目にいた方が無難です。
⑥運賃を支払う!
運賃は一番前の車両、運転席の上に運賃表示器と整理券の番号を見て、確認します。例えば整理券の番号が「1」なら運賃表示器の「1」の欄を見てください。
列車が止まったら、運転士が運賃箱の前に立つと思います。そこで、運賃箱に運賃を入れます。整理券も一緒に入れます。運賃を支払ったら降りることができます。

紀勢本線は本数も少なく、いわゆる「閑散区間」といわれます。しかし、車を運転しない高齢者の方や学生さんにとっては大事な足です。特に朝の通学時間帯はたくさんの学生さんが乗っています。大きな荷物を持っている場合は、座席に置いたりせず、譲り合って乗るよう心掛けていただければと思います。
以上、ワンマン列車の乗り方についてでした。
お読みいただきありがとうございました。
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