対談トーク「写真家 森武史×熊野修験先達 花井淳也」を開催しました

2021年7月5日

イベントレポート

 令和3年6月27日(日)、企画展「森武史写真展 熊野修験」(会期:令和3年4月24日~6月27日)の付属イベントとして、写真家森武史さんと熊野修験先達花井淳也さんの対談トークを開催しました。
 5月1日(土)に予定していたイベントですが、三重県が発令した「緊急警戒宣言」「まん延防止等重点措置」に従い、2度延期しました。この日は「三重県リバウンド阻止重点期間」中でしたが、定員を収容人数の半数以下にし、受付での検温実施、質疑応答を省くなどの対策を行い、マスクの着用、休憩時間などの交流自粛、飲食禁止、退場時の混雑を避けるための行動などを呼びかけました。

 森さんは展示作品の解説や撮影の裏側などについての話を中心に、撮影技術についてもお話しされました。

 花井さんは熊野修験の復興に尽力した青岸渡寺副住職高木亮英氏の言葉を紹介し、自身が熊野修験を始めるきっかけや修行の様子を森さんの写真を用いて説明されました。

 対談トークでは、森さんが熊野修験を20年以上も撮り続ける理由に迫ったり、修験者が身に着ける道具の説明や使い方を実演して見せてくれたり、来場者を楽しませる工夫をしていただきました。

 当日は、熊野修験より修験者8名が応援に駆け付けてくださり、山伏の装束で法螺貝を吹いていただくなど会場を盛り上げてくれました。

 当初はギャラリートークを予定していましたが、延期が続く中、森さんの提案で熊野修験の関係者の方々にも登壇いただけることになり、会場が盛り上がったので結果的に良かったと思いました。
 ギャラリートークの予定で設定した90分間で実施しましたが、内容を詰め込み過ぎたという感じもありました。イベント終了後に写真展会場へ足を運んでくださる方も多く、そのような方には森さんが丁寧に解説をしてくださいましたので、ご満足いただけたようでした。
 対談トークでは、参加者から質問がありそうな項目をお互いに投げかける形で進めていただきました。修験者は山を下りたら普通の人と話す花井さんに対し、森さんが写真家と農家を兼業していることをお二人の共通点のように楽しく話されていた様子が印象的でした。

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