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建築概要

構造イメージ

ひのきの組梁・組壁

 熊野古道センターを建設するにあたり、熊野古道にふさわしい木造の建物とするため、尾鷲ヒノキ・熊野杉という地場産の材料を市場に流通する規格のまま使用すること、トラス架溝や集成材を使用せず、同一断面(135mm)の芯持ち無垢材の集積による簡潔な新しい木造の構造システムにより、大空間を実現することを試みました。
  尾鷲ヒノキの角材を束ねて作られる組柱・組梁・組壁で構成されるこの建物は、端正な日本建築の伝統を守りながら、木造の直線的な美しさ、力強さを表現しています。

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尾鷲ヒノキ

 熊野古道センターは、60〜80年生の尾鷲ヒノキ6549本を使用して建てられています。
 尾鷲はとても雨が多い地域で、かつ地形が急峻であるために養分が流されやすく土地が痩せています。そのため尾鷲ヒノキは成育に時間がかかり、年輪の幅が細かくなり、かえって強度が高く、つやの良い良質な木材となるのです。

<<トレーサビリティの証>>

 トレーサビリティは、(Trace 追跡 + ability 可能)食の分野で確立されたシステムですが、木材にもトレーサビリティの概念は存在します。それは、望ましくない生産地、伐採、流通を知らずに製品を購入したり、使用している可能性があるからです。
  熊野古道センターの交流棟中央にある組壁には、トレーサビリティの証として、建設に使われた木々が大切に育てられた産地名が記されています。


ひのきの大空間

ひのきの大空間

トレーサビリティー

トレーサビリティー

所在地 三重県尾鷲市向井大字村島12-4
敷地面積 33,265.98平方メートル
建築面積 3,356.46平方メートル
延べ面積 2,429.33平方メートル
構造・階段 木造(展示棟・交流棟)・地上1階(2棟)
鉄筋コンクリート造り(研究収蔵棟)・地上2階(1棟)
基礎 直接基礎
高さ 最高高さ7.95m、軒高6.7m