特別展示室企画展「画像資料に見る近代熊野地方の交通発達史~海の道、川の道、陸の道~」&付属講演会
開催予定
| 開催期間 | 令和8年4月25日(土)~7月12日(日) 午前10時~午後5時 |
|---|---|
| 休館期間 | 会期中無休 |
| 開催場所 | 研究収蔵棟特別展示室 |
| 入場料 | 無料 |
近代における熊野地方の交通史にスポットを当てた企画展を開催します。熊野学研究委員会 委員長の中瀬古友夫氏によって収集された絵葉書や地図などの実物資料の展示と共に、近代の熊野地方で発達していった海の道、川の道、陸の道について紹介します。
紀伊半島沿岸は、江戸中期から大坂と江戸の間を往復する廻船による海上輸送が活発化しました。航路沿いの浦々では木材や木炭を積み出すための港が整備され、多くの船で賑わいました。明治以降は物資だけでなく旅客輸送の需要も高まり、長距離を快適に移動できる最新鋭のディーゼル船や、熊野灘の浦々を結ぶ巡行船が運航されました。
熊野川沿いでは水上交通の発達が目覚ましく、古くは団平船に帆を張った三反帆、大正~昭和後期にはプロペラ船、その後はジェット船へと移り変わっていきました。また、川を利用した木材の運搬方法「筏流し」との関係も深く、熊野川河口の両岸には運ばれた木材を集積する大規模な水面貯木場があり、周辺には製材工場が多数建設されました。
そして、陸の道として熊野地域の生活を大きく変えたものが鉄道です。大正2年に木材運搬の為、勝浦~新宮間に開通した新宮鐡道は、観光や通学、商用などにも利用され、地域の人々の生活に大きな利便性をもたらしました。昭和15年には和歌山から紀伊木本(現熊野市)までの紀勢西線が開通、戦争によって幾度となく中断された尾鷲~紀伊木本間の工事も昭和34年に完了し、地域住民にとって悲願の紀勢本線全通となりました。また昭和10年には三重と和歌山を結ぶ(旧)熊野大橋が開通するなど、自動車用道路の整備も進められ、戦後の高度成長期には全国から観光バスが熊野地方を訪れるようになりました。
本企画展では、去年11月に和歌山県新宮市の丹鶴ホールにて展示された資料に加え、矢ノ川峠や索道に関する資料の展示も予定しています。
≪付属事業≫
付属講演会「道ができると暮らしが変わる―近代熊野の交通発達をたどる―」
中瀬古友夫氏(熊野学研究委員会 委員長)をお招きし、展示資料の解説と熊野地方の交通史についての講演をいただきます。
開催日:令和8年5月17日(日)午後1時30分~午後3時
定 員:80名(要申込・先着順)
場 所:映像ホール
参加料:無料
講 師:中瀬古友夫氏(熊野学研究委員会 委員長)
申込み:4月1日(水)~5月16日(土)
