企画展 「写真で懐古・故郷の暮らしと風景~紀宝町~」

開催中

開催期間 令和3年11月3日(水・祝)~12月5日 (日) 午前9時~午後5時
休館期間 会期中無休
開催場所 展示棟企画展示室
入場料 無料

 紀宝町は平成18年1月に旧紀宝町と旧鵜殿村が合併して生まれた三重県最南端の町です。東側は黒潮の流れる熊野灘に面し、北は御浜町、西を熊野市、南は熊野川を隔てて和歌山県新宮市に接しています。町の面積は79.62平方キロメートルで、北西部には紀伊山地からつながる山塊が広く分布し、南東部には住宅地や商業地をはじめ、港湾を活用した製紙工場や製材工場などが立地しています。また、町の中央部には熊野川に注ぐ相野谷川が流れ、東部の神内川・井田川を含むこれら河川の流域では、平地には水田が開け、丘陵地にはみかん畑が広がっています。
 河川交通の発展も目覚ましく、古くは団平船や三反帆、大正時代にはプロペラ船、戦後にはジェット船へと移り変わっていきました。船で対岸に渡る為の「渡し場」も、紀宝町には数多く存在し、旧熊野大橋が架橋された昭和10年以降も多くの人に利用されました。
 また、熊野川の最大の産業とされる筏流しとの関係も深く、河口に位置する鵜殿にはかつて水面貯木場があり、その周辺には製材工場が多数建設されていました。江戸時代から昭和まで、熊野川では山で切り出された木材の輸送として筏流しが行われており、紀宝町には川を下って運ばれてきた木材が洪水で流されないよう一時的に引き留めておく「網場」が二か所ありました。昭和29年に発生した洪水では約2200㎥もの材木の流出を防いだという記録も残っています。
 その他、紀宝町で古くから行われてきた行事、学校などの建築物、農業・漁業の様子などを古写真で紹介します。大正~昭和に撮影された古写真を通して、紀宝町の人々と暮らしと、それを取り巻く町の景観、未来に伝えていきたい貴重な文化財を知っていただく機会とします。

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