企画展「森武史写真展『熊野修験』熊野修験再興三十三周年記念写真展として・・・」

過去の企画展示

開催期間 令和3年4月24日(土)~令和3年6月27日(日)午前9時~午後5時
休館期間 会期中無休
開催場所 企画展示室
入場料 入場無料

 森武史氏(1957年三重県生まれ)は、フリーカメラマンとして独立した1994年頃から紀伊半島の風景を撮りはじめました。1999年には熊野古道と人々との関りをテーマに初の写真集『くまのみち』を発刊します。2012年には「自然との共生」をテーマとした2014年版キャノンカレンダー写真家に選出され、長く撮り続けてきた紀伊半島の聖地、伊勢・熊野・吉野・大峯・高野山の自然と向き合い、厳しい自然とそこに暮らす人々との深い歴史と物語を撮影しました。
 2000年頃からはじめた修験道の撮影も森氏のライフワークといえます。本展では、森氏が熊野の自然と向き合い厳しい修行を行う修験者の姿を追い続け、20年間にわたり撮影した作品約110点を展示します。紀伊山地の奥深く雄大な自然を表現した大パノラマ作品や、奈良時代から明治維新まで千数百年にわたり日本人の一般的な信仰形態であった修験道の本質を追求する現代の熊野修験者たちの姿をとらえた作品などを通じて、自然と人との関係について考えていただく機会としていただけたら幸いです。
 なお、今回の作品はすべて伊勢和紙にプリントしました。作品の迫力と併せて和紙ならではの風合いもお楽しみください。

※熊野修験は1872(明治5)年の修験道廃止令によって途絶えていましたが、1988(昭和63)年、那智山青岸渡寺(和歌山県東牟婁郡)の副住職・高木亮英氏の呼びかけで復活し、30年以上経つ現在も続いています。

付属イベント「対談トーク~写真家森武史×熊野修験者」※5月1日、5月19日より延期しました
森武史さんによる作品解説の他、山伏を交えて熊野修験に関するお話をお届けします。
日 時:令和3年6月27日(日)午後1時30分~午後3時
入場料:無料
定 員:40名(要申込・先着順)
場 所:映像ホール
講 師:森武史氏(写真家)
受 付:6月26日(土)午後5時まで

※森さんの在廊予定日:会期中の土・日・祝日、午後より

≪森 武史氏プロフィール≫
1957年 三重県玉城町生まれ
1980年 大阪芸術大学卒業
1994年 フリーカメラマンとして独立し、紀伊半島の風景を撮り始める
1999年 熊野古道写真集「くまのみち」発刊
2004年 DVD熊野写真集「祈り天空に満ちて」発売
2006年 鳥羽離島写真集「絶海」発刊
2008~10年 「熊野修験」写真展 パリ・東京・京都・伊勢
2009~14年 伊勢神宮の森を題材とした「神宮の森」常設写真展(伊勢神宮内宮前おはらい町五十鈴蔵にて)
2012~13年 14’キヤノンカレンダー撮影
2013年 伊勢神宮「神宮の森」写真集発刊
2014年 全国6都市キャノンギャラリーにて「神宮の森」写真展(東京・大阪・名古屋・仙台・札幌・福岡)
2020年 写真集「熊野修験」発刊

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