知られざる熊野探訪ツアー「自然と歴史の道 三木埼頼母集落跡を訪ねて」を開催しました!

2024年6月12日

イベントレポート

梅雨入り前の爽やかな天気が続いていますね!
先週土曜日、当センター主催のイベント、知られざる熊野探訪ツアー「自然と歴史の道 三木埼頼母集落跡を訪ねて」を開催しましたので、本日はその様子をお伝えします。

この日の集合は午前10時。
いつものツアーよりも少しゆったりとしたスケジュールですね。

まず向かったのは、集合場所近くにある「木名峠狼煙場跡」。
写真手前の石が丸く積まれている部分が狼煙場ですね。
今回の案内人である三木埼グリーンツーリズムインストラクターの弓削猛さんによると、藩政期に使用されていた狼煙場が、その時代の姿を残していることは貴重なことだそう。
熊野灘を見下ろす狼煙場からの眺めは最高でした!

次はいよいよ頼母集落に向かって歩いていきます。
浜辺に向かって下っていくと、道沿いに集落の畑の跡が見えてきます。

集落内には小川が流れていて、その水を畑や田んぼに利用していたそうです。
かつては鰻やテナガエビも獲れたとか!

お墓の跡も発見。
三木浦に移住した家のお墓で、現在は性根抜きをして墓石だけが残っている状態です。
弓削さんの解説をいただきながら先に進みます。

大きな炭焼き窯の跡も。

いよいよ浜辺の近くに到着すると、目の前には水田跡に群生する半夏生の風景が!
すぐ近くには、この地で昭和43年まで牛を使った耕作をしていた方の住居跡もあります。

少しですが、半夏生の花も見ることができました

大きな丸い岩が転がっている浜辺からは、真っ直ぐな柱が連なったような形が特徴的な「柱状節理」と呼ばれる地形が見られます。
ここは落とし物に要注意のスポットで、大きな岩の隙間に落としてしまったものはもう拾うことができないほど奥に入り込んでしまうそうです。
スマートフォンなどの貴重品はファスナーの付いたポケットへ…!

お昼休憩には、こちらでお弁当を食べている方も。
大きな岩は座り心地が良さそうですね!

帰り道は、行きとは少し違うコースを歩きます。
小川を渡渉するところもあり、変化に富んだ古道を楽しみながら集合場所に戻ります。

立派な石垣の横を通過

こうして無事集合場所に到着しました。
午後は雨の予報でしたが、降り出す前に戻って来られて良かったです!

距離は短めでしたが、まさに自然と歴史を感じられるツアーでしたね!
ご参加いただきました皆様、丁寧な案内をいただきましたガイドの弓削猛さん、そして、道を綺麗に整備していただきました尾鷲藪漕隊の皆様、本当にありがとうございました!

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