クマノザクラを訪ねて 北山道を歩く

2023年3月23日

イベントレポート

 令和5年3月19日(日)知られざる熊野探訪ツアー「クマノザクラを訪ねて~北山道を歩く~」を開催しました。これまでも何度か企画したツアーですが、天気やコロナの影響で中止になり、今回初めて開催することが出来ました。
 当日はお天気にも恵まれ、絶好のツアー日和の中、20名の方にご参加いただきました。(今回、61名の方にご応募いただきましたが、抽選の結果、外れてしまった方申し訳ございませんでした。)

案内人 橋本副センター長(右)

 赤木城跡向かい側の広場に集合して、今回の案内人 橋本副センター長(樹木医)から、ご挨拶と本日の行程などの説明後、早速、北山道に向けて出発しました。皆さん準備万端の様子です。少し車道を歩いて、杉林の古道に入りました。さわやかな空気の中、順調に進みます。花粉症の方いなかったのかな⁉

古道を進む

 2018年、新種として約100年ぶりに登録されたクマノザクラは、日本固有の野生種のサクラで、紀伊半島南部に自生しています。2月下旬から3月中旬にかけて、ヤマザクラより少し鮮やかな桃色の花を咲かせます。

樹齢60~70年(推定)のクマノザクラ

 途中、立ち寄った場所に咲くクマノザクラは、満開で本当に綺麗でした!!ここで参加者の皆さんと記念撮影しました。

北山道を登る

 クマノザクラを堪能した後、北山道に入ります。北山道は紀和町内を通る古道の一つで、大和・吉野へ向かうルートとして、かつては様々な人たちが歩き、地域の人たちも生活の道として利用していました。 

茶店の跡

 茶店の跡も残っていました。いつ頃まであったのか詳しくは不明ですが、防風林や石積み、古い瓶が残されていて、北山道を歩く人たちの休憩場所になっていたんだろうなあと想像出来ました。

指さす方向 大峰山系

 一旦、舗装路に出ると、遥か遠くに大峰山系が望めます。手前にスタート地点の赤木城跡も見えます。

ヒサカキのお話

 ヒサカキの花も咲いていました。白い小さな花ですが、独特な臭気があって、それがガスの臭いに似ているみたいです。

北山道を進む

 北山道はアップダウンがあまりなく、気持ちよく歩くことができました。23名の列は長いですが、それほど離れることなく順調に進みました。

丸山千枚田に到着

 丸山千枚田に着きました。青い空とすがすがしい空気、日本の棚田百選にも選ばれている丸山千枚田。とても心地よい場所で昼食休憩です。お弁当がさらに美味しくなる場所です!

オカオグルマ

 オカオグルマの花。3~4月に咲くキク科の野草で、準絶滅危惧の貴重な植物だそうです。初めて見ましたが、黄色い花がとてもよく目立って可愛いです。

クマノザクラについて解説中

 丸山千枚田を出発して、次のクマノザクラに出会いました。参加者の皆さん、熱心に解説を聞いてくださっています。

津方面からの団体様と遭遇

 最後に、田平子手前の大きなクマノザクラ。満開は少し過ぎていましたが、風に舞う花びらがとても綺麗でした。この日1日で様々な表情のクマノザクラを見ることが出来ました。

 予定より30分遅れで、集合場所に到着。アクシデントもなく無事にツアーが終了しました。
 参加者の皆さん、ご協力ありがとうございました。クマノザクラ、北山道ツアー満喫したいただけたでしょうか?

〈 一覧に戻る