大崎三等三角点と諏訪池
2023年5月21日
イベントの舞台裏
今秋開催を予定している「知られざる熊野探訪ツアー」のコース下見に行って来ました。紀北町加田地区の一石峠近くから尾根道を歩き大崎三等三角点、諏訪池(海跡湖)へ、折り返して海野地区の平方・一石峠道を歩きます。
ツアーの案内人は、熊野古道語り部友の会会員の高須清教さんにお願いしています。今回の下見の前にも尾根道を整備していただきました。
尾根道を登って行くと視界が開けます。江ノ浦と右手に見えるのが紀北町立西小学校の校舎です。奥に、ツヅラト峠から荷坂峠へと続く稜線が見えます。
尾根道を進むと、また視界が開けます。海野の町が見渡せます。
目指すポイント「大崎三等三角点」の到着しました。
三角点は、正確な位置を求める測量を行うために、国土地理院が作った経度・緯度の基準になる点のことで、一等から四等まで等級があり、その場所には、花崗岩などの石材でできた標石や、真鍮かステンレスでできた金属標が設置されています。大崎三等三角点には、標石が設置されていました。写真の標石に十字が見えますか?(写真の角度だと、✕に見えて分かりにくいかもしれないです…)十字の中心がその三角点の緯度・経度を示しています。ちなみに、三等三角点は、全国に約31,600ヶ所設置されているそうです。
目的地「諏訪池(すわいけ)」に到着しました。
諏訪池は、もともと海だった場所が次第に海から切り離されてできた海跡湖です。漂着物がたくさん、特に茶色い瓶が落ちていましたが、池の水は澄んでいてキレイでした。
諏訪池の前の海岸。とても広くて、景色が素晴らしいです。ずっと向こうに城の浜が見えます。誰もいない静かな浜、波の音だけが聞こえる空間でゆっくりと休憩。
尾根道からアスファルト道に変わります。ここから平方峠までアスファルト道を歩きます。天気が良く、紫外線が強そうな日でしたが、木陰に入ると風がとても心地よかったです。
一石峠道に入りました。途中のビューポイントから、大崎三等三角点が左手に望めます。ここから見るとかなり遠くに感じます。
午前9時に出発して、午後2時40分に戻ってきました。歩行距離約7.5㎞のコースです。尾根道は、気持ちよく歩ける場所と、滑りやすいくて注意して歩かなければいけない場所がありました。
知られざる熊野探訪ツアー「海跡湖を訪ねて~諏訪池~(仮題)」は令和5年11月25日(土)に開催予定です。詳細は決定次第、当センターHPやニュースレターに掲載します。お楽しみに!