子どもたちと伝える熊野古道

2022年1月11日

イベントの舞台裏

企画展の見どころ

企画展「未来へ~子どもたちと伝える熊野古道」(会期:令和3年12月18日~令和4年1月30日)では、市内の小学生と一緒に制作した石畳道やお地蔵様の他、矢浜に伝わるオオカミのはなしを紙芝居で伝える作品を展示しています。

今回はその制作風景をご紹介します。

賀田小学校と宮ノ上小学校の6年生の皆さんには石畳道を作っていただきました。

賀田小学校では、6年生11名にご参加いただきました。事前に墨を塗っておいた段ボールを、石の形にハサミで切っていただきました。教室や廊下をいっぱいに使い、一人一人がつくった石を繋ぎ合わせ、長ーい石畳道が完成しました。

宮ノ上小学校では、6年生19名にご参加いただきました。墨で石の形を描いてからハサミで切っていきました。人数が多いので、体育館を使わせていただき、大きな作品に仕上げることができました。

とても長い石畳道を作っていただいたので、移動の際に紐が絡まってしまいました。現在展示中の石畳道は、絡んだ紐から石をはずし、透明のシートへ移設しました。配置はできる限り再現しています。

向井小学校1・2年生6名の皆さんには、お地蔵様を作っていただきました。

表情も様々で楽しい作品に仕上がりました。賀田小学校と宮ノ上小学校のみんなが制作した石畳道のそばに佇んでいます。

矢浜小学校4年生14名の皆さんには、紙芝居の制作を手伝っていただきました。
熊野古道が通る八鬼山では、かつてオオカミが出没して旅人を襲ったというお話は有名ですが、古文書によると、この頃、麓の田畑にも出現して村人を襲ったと記録されています。
このことを地域の歴史として伝えるため、紙芝居をつくることにし、当センターでワークショップを開催しました。講師は当センターのスケッチ教室で講師を務めていただいている三隅俊昭さんです。
三隅先生が描いた下絵に、子どもたちがクレパスや絵具を用いて色を塗っていきました。
登場人物やオオカミなど、担当のキャラクターを丁寧に描いていただきました。

企画展開催初日には、矢浜小学校4年生とそのご家族をご招待し、紙芝居のお披露目会を開催しました。音楽や効果音用いた少し変わった紙芝居をお楽しみいただきました。

会場では、これらの作品の他、熊野古道伊勢路の風景をぬり絵で表現した作品や、熊野古道を学んだ県内の小学生に参加していただいたメッセージの木などを展示しています。
これらは、これからご来場いただく子どもたちにもお楽しみいただけるコーナーを設けていますので、ぜひご参加ください。(令和4年1月30日まで)

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