知られざる熊野探訪ツアー「江戸と明治の古道を歩く 馬越峠と猪ノ鼻水平道」の下見に行ってきました

2024年2月9日

知られざる熊野探訪

 3月9日(土)開催予定の知られざる熊野探訪ツアー「江戸と明治の古道を歩く 馬越峠と猪ノ鼻水平道」の下見に行ってきました。案内人は尾鷲藪漕隊で日本山岳ガイド協会認定登山ガイドの内山佳和氏です。

 本ツアーは銚子川河川敷駐車場を出発し、馬越峠→農道(天満浦・水地浦)→猪ノ鼻水平道→銚子川河川敷駐車場と歩くツアーです。約15㎞と距離はあるのですが、馬越峠以外はそれほど大きなアップダウンはありません。猪ノ鼻水平道へ向かう農道がダラダラとした上りがある感じです。また、馬越峠以降は舗装路を長時間歩くことになりますのでご注意ください。スケジュールもおおむねHPにある通りになります。遠方から来られる場合は、朝が早くなるかと思いますので、昼食以外に簡単にエネルギー補給できる食べ物(行動食)を持ってきていただければと思います。

 まず、馬越峠の見所をいくつかご紹介します。馬越峠は尾鷲市と紀北町の境にあり、世界遺産の一部です。美しい石畳が特徴で、現在の石畳が作られたのは江戸時代とされています。

夜泣き地蔵 自然石が祀られています。
林道との交差点 大台ヶ原方面が見えます。今回は雲があり、あまり見えていません。
馬越峠
桜地蔵 足元が悪い場所にあるため本番はここまで行く予定はありません。こちらに写真を載せておきます。
東屋から見える尾鷲市街 馬越峠からよりもよく見えます。
行者堂 この辺りでお昼を食べます。

 前日に雨が降っていたのですが、意外とそれほど濡れておらず、石畳で滑ることはありませんでした。

 次に猪ノ鼻水平道です。猪ノ鼻水平道は、明治21(1888)年に開削された道です。馬越峠は荷車が通れない険しい道だったため、そのう回路として作られました。平坦で道幅も広いですが、距離が長いです。現在紀北町側は舗装路になっていますが、尾鷲市側は当時の道が多く残っています。

 入口の少し奥に、日本の朝日100選に選ばれた尾鷲湾の朝日をきれいに見ることができる場所があります。初日の出をここで見る方もいらっしゃいます。

炭焼き窯跡 正確な時代はわからないようです。猪ノ鼻水平道が開削された当時よりも後のものかもしれません。
橋 猪ノ鼻水平道には橋が14本あります。これらの橋は尾鷲藪漕隊の皆様などが補修してくださっています。
洗い越し
当時の石積み

 猪ノ鼻水平道は尾鷲トレイルの一部でもあります。舗装路になる手前、尾鷲市と紀北町の境目に尾鷲トレイルの入口があります。紀北町側から来るとわかりやすいですが、尾鷲市側から来ると見逃してしまいそうなのでお気を付けください。

 あと、リスがいました。結構大きいですがかわいかったです。本番も出てきてほしいです。

 以上、下見の様子でした。申込受付は2月24日(土)午後5時までです。定員15名で応募多数の場合は抽選です。ぜひお申込みください。

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