企画展 わが郷土のお祭り「飛鳥町と飛鳥神社例大祭」

過去の企画展示

開催期間 令和4年12月17日(土)~令和5年1月29日(日)
休館期間 ※12月31日・1月1日は休館
開催場所 企画展示室
入場料 無料

飛鳥神社例大祭

 飛鳥神社例大祭は毎年11月3日文化の日に開催される。飛鳥町は大又・小又・小阪・佐渡・神山・野口の6地区から成っており、それぞれの区の祷屋に供えられた御神物「御幣」を飛鳥神社に奉納し、神恩感謝の祝詞を捧げるお祭りである。神事においては、修祓、社殿開扉に始まり、納幣の儀(この儀式で各区の御幣が奉納される)、宮司による祝詞奏上、玉串の奉奠が厳かに行われ、続いて、神楽の獅子舞や浦安の舞が華やかに奉納される。
例年は、余興として子供神輿や割りばし神輿(飛鳥町独自考案の神輿)の渡御や餅まきなどが行われ、神社前は出店で賑わうが、近年ではコロナ感染症防止により、神事のみでの開催が続いている。
 尚、こども神輿、割りばし神輿渡御は、近年の担ぎ手不足などから、催行が困難になっており、特に割りばし神輿は2013年度を最後に行われていない。とても貴重かつユニークな形態の神輿であり、飛鳥町の産業を興隆してきたシンボルでもあることから神輿渡御復興が望まれるところである。

 〇割り箸神輿
 飛鳥町内の「飛鳥青年会議」が考案した御神輿。「割りばし」をモチーフとしたのは、当時に栄えていた割り箸工場からの発想で、町内での林産業の興隆を願って考案された。巨大な割り箸が象られており、御幣や酒樽とともにその年の祷屋主が神輿に載せられて町内を練り歩く。
 展示した神輿は2代目にあたり全長400㎝、先代より80㎝ほど短く作られている。なお、先代の「割りばし」の全長は480㎝で「幸せ」の語呂合わせがなされたともいわれている。
 割り箸神輿は2013年頃までは担がれていたが、年々担ぎ手が減り、近年では残念ながら中止されている。

〇こども神輿 
 こども神輿も例大祭を大いに盛り上げる行事の一つで、割り箸神輿と共に子供達が担いで町を練り歩く。しかし、近年、地区の子供達の減少やコロナ感染症防止から中止される傾向にある。
 神輿本体は、先代は酒樽と「五穀豊穣・商売繁昌・家内和楽・交通安全・林業興隆」と書かれた木板が掲げられたものであったが、近年では屋根の付いた神輿に替わっている。

御神楽・西浦の舞
 

 〇四本杉
 飛鳥神社境内の奥には、御神木である大杉、四本杉がそびえる。この杉は樹齢1300年以上、胸高周囲は約9mにも及び、南郡随一の巨木である。四ツ又に分かれた幹には、祓戸四注神(瀬織津姫・速開津姫・気吹戸主・速佐須良姫)がそれぞれ宿るとされ、人々の罪穢を祓い清めていただけることから、病気平癒、健康長寿に御利益があり、家庭円満・商売繁盛の守り神として崇拝されている。

 〇四本杉祭り
 飛鳥神社総代会が中心となり、周辺地域に高齢者が増える中、古来より長寿のご利益がある「四本杉」の御前で、健康的な老後を祈願するために同祭を開催することになったもので、2013年より6月第1日曜日に開催されるようになった祭りである。
 例年であると、神事の後にけん玉競争や子供太鼓、ジャジャツク太鼓、ソーラン踊り、ダンス、空手演武などの余興も同日に開催されるが、近年はコロナ感染症予防から神事のみの開催としている。
 例年、午前9時より長寿祝参拝者・来賓客等の受付が始まり、戦没者慰霊祭(主催:飛鳥地区遺族会)の後に、神事が開催される。

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