斎宮に行ってきました

2023年11月23日

その他

 研修で明和町の斎宮に行ってきました。斎宮は、飛鳥時代から南北朝時代にかけての約660年間、天皇に代わって伊勢神宮に仕えた未婚の皇族女性(斎王)の宮殿や役所があった場所です。国史跡で日本遺産にも認定されています。史跡内や斎宮歴史博物館などを案内していただきました。

 復元された「斎宮寮」の正殿。
十分の一の史跡全体模型

 白っぽい建物は、まだ発掘調査されていないものです。思ったよりたくさんありました。

竹神社の花手水

 この花手水は地元の有志の方が管理されているそうです。とてもきれいでした。竹神社は踏切を渡ったすぐの場所にあり、斎王の御殿があったのではともいわれている場所です。

 今回注目したいのは道路の幅です。斎宮が最も栄えた平安時代、斎宮は道路と側溝で区切られた碁盤の目状の土地区画だったそうです。道路の幅は15mくらいととても広いです。

とても広いです。

 また鈴鹿関から伊勢・志摩国へ至る「古代伊勢道」も史跡内に整備されていますが、こちらは約9mの幅があります。現代の一般道路と比べても変わらないどころか広いですね。

伊勢街道

 一方、こちらは竹神社前の伊勢街道です。古い建物が残っており、当時の面影があります。伊勢街道は、四日市市の日永の追分で東海道と分かれ、伊勢湾沿いを南下し、伊勢に至る街道です。江戸時代はお伊勢参りの旅人が行きかった道です。平安時代の道と比べるととても狭いことがわかります。写真の奥の方は分かりづらいですがクランクになっています。

 古代の道は、江戸時代の道と比べるととても広く、直線でした。時代が下るにつれて、道は狭くなってしまったようです。熊野古道伊勢路はそもそも真っ直ぐに道路を通せる場所がありませんが、伊勢街道と比べても狭い場所が多いですね。時代や地域によって道路は様々だということが今回の研修でよくわかりました。

 お読みいただきありがとうございました!

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