秋の自然を楽しもう!紀伊半島の小動物観察会

2023年10月8日

その他

やっと涼しくなってきましたね。
日中も過ごしやすくて嬉しいですが、朝晩は寒く感じることもあるので風邪には注意していきたいです。

さて、熊野古道センターでは来月11月11日(土)に、熊野古道自然学校「秋の自然を楽しもう!紀伊半島の小動物観察会」を開催いたします!
今日は、過去にも何度か開催しましたこちらのイベントについて紹介したいと思います♪
現在、参加者募集中のイベントですので、興味のある方は是非お申込みください!!

イベント詳細はこちら↓
熊野古道自然学校「秋の自然を楽しもう!紀伊半島の小動物観察会」 | 三重県立熊野古道センター (kumanokodocenter.com)

観察場所は尾鷲市の矢ノ川峠道(旧国道)です。

爽やかな秋の空気が感じられます

このような林道を1時間ほど歩いて移動します。
季節は秋ということで、綺麗な紅葉が見られるかもしれません!

また、途中には野生の動物の痕跡、フィールドサインも観察できます。
足跡や食べ跡、フンなどを見つけたら、講師の先生に質問してみましょう!

何のフンでしょうか…?
こちらは鹿の足跡のようです

観察場所に着いたら、いよいよトンネルでコウモリを探します!

洞窟のような素掘りのトンネルに入っていくのはドキドキしますね。

この穴は…?

素掘りのトンネルにある、このような窪みに注目。
これはトンネルを掘る特に火薬を使った跡なのですが、コウモリは日中、こういった穴の中で眠っています。

捕獲の瞬間を見守ります

コウモリを見つけたら、網を使って捕獲します!
こんな網で…?と思われるかもしれませんが、寝起きだからか結構すんなりと網に入ってくれます。

こちらはユビナガコウモリです

講師の先生の指がガッツリいかれていますが、ビニール手袋と軍手をしているので大丈夫。
寝ているところを起こされたら、誰だってこうなりますよね。

コウモリに限らず、野生の動物に噛まれるのは大変危険です。
同時に、人間の持っているウイルスを野生動物に付けないようにしなければいけません。
ですので、コウモリを触るのは基本的に講師の先生だけとなります。
気を付けて観察しましょう。

かわいらしい後ろ姿

見つけたコウモリの体長と体重を確認し、このようにアルミ製のリングを付けてから元の場所に放します。
このリングには識別番号が付いています。
見つけたコウモリにリングが付いていたら、その番号を確認することでどこから移動してきたコウモリなのかを調べることができるのです。

コウモリの観察が終わったら、今度は川の中に住むオオダイガハラサンショウウオを探します。

足場が不安定なので慎重に…

オオダイガハラサンショウウオは、奈良県大台ヶ原山で見つかった日本の紀伊半島に生息する固有種です。
奈良県・三重県・和歌山県において、県指定天然記念物に指定されています。
今回の自然学校で探すのは、水の中で生活するオオダイガハラサンショウウオの幼生(子ども)です。

こちらが幼生 可愛いですね

成体(大人)になったら陸へと上がっていき、岩や倒木の下などで暮らします。
オオダイガハラサンショウウオが生活するには、幼生が暮らす水が流れる渓流と、成体が隠れられる林のどちらの環境も必要というわけですね。
こちらも、捕獲後は体長と体重を測ってから元の場所に放します。

実は、前回2021年に開催した小動物観察会では、残念ながらオオダイガハラサンショウウオは見つけられませんでした…。
なので、今年こそは見つけたいです!
皆様も一緒に探してみませんか?
大人の方も楽しめる内容となっていますので、興味のある方は是非お申込みください♪

☆注意☆
こちらの自然学校に参加いただけるのは、小学生以上の方からとなっています。安全の為、未就学のお子様は参加・同行できませんのでご注意ください。
また、コウモリの仲間やオオダイガハラサンショウウオを捕まえて観察する時は、県や市の許可が必要となります。観察会以外で見つけても、決して触らずにそっとしておきましょう。

T

〈 一覧に戻る